病院に向かう途中で、可愛い雑貨屋さんに立ち寄った。



“菜緒。めっちゃ可愛いレターセット買ってきてくんない?”



久しぶりに届いた親太郎からのメール。


いつぶりだろう。


あたしの携帯の画面に、“メール受信 親太郎”の文字が表示されたのは。


その画面を見ただけで、高鳴った心臓。


ドクン、ドクン、ドクン――。


とても、幸せな気持ちになった。


あたし、恋してんだなぁ。


恥ずかしいけど、そう思った。


あまりにも親太郎からのメールが久しぶりだったから、この何気ないメールを保護してしまった。


もちろん、親太郎には内緒だけど。


一生、大事にとっておきたくて。


別に胸キュンな内容でもないのに、本当、笑える。


でも……

どんな内容だったとしても。

親太郎からってだけで、胸キュンなんだ。