親太郎と背中合わせ。 その背中は、呼吸をするたびに大きく上下に動いていた。 生きてる。 ちゃんと、親太郎は生きてる…… 小刻みに震えだした背中。 「菜緒……俺…怖いんだ……」 親太郎は、クッ…と、嗚咽をこらえていた。 「最近…怖くて眠れない……覚悟してたつもりだったけど……結構、キツイ……」 ダメ…… 泣いちゃいけない。