また、明日~天使の翼を持つキミへ~



おばさんは、いつだってあたしのことを本当の子供のように接してくれた。


怒る時にも、親太郎と同じように厳しく。


あたし達はまるで、双子のようだった。



「……ごめん」
「……ごめんなさい」


シュンと肩を落として謝るあたし達。


おばさんが部屋から出て行ったあと、あたし達は、もううるさくしないように大人しくコタツの中に入った。


ヒソヒソと小声で会話をして、何度も何度も時計を確認する。


朝まで、あと4時間。


今までの、最高記録だった。


よし、あともう少し。


親太郎と少しはしゃいだおかげで、目も覚めたし。


今回は、成功しそうだ。







しかし――…


またいつもの繰り返しだった。


気がついたときには、カーテンから陽が差し込んでいて。


隣を見ると、うつ伏せのまま寝ている親太郎。


……失敗した。


また、大人にはなれなかった……