願望恋愛♪ ~もしも・・・~


「課長…
さっきのコトと言いますと…

何…の…コト…でしょうか…??」


コイツ、マジで忘れてるのか?!

それとも、

わざとかっ?!!


俺が、言葉を出すのを躊躇してると…


「あの…

先ほどの課長の発言は…

きっと…
芳樹さんが、あんな状態だったから
咄嗟に出た言葉だったのだと思います…

だから…

私は…
気にして…ませんので…

月曜から、また通常通りに、
宜しくお願いします…」


そう言い終わったと同時に、
タクシーの順番が
俺たちの番になり

俺と彼女は、後部座席に
乗り込んだ

先に乗りこんだ彼女は
運転席の後ろで、
ドアに寄り添うよう、
小さく固まる…

俺との距離を
信じられないくらい
かなり空けている

それもまた、
何故か、
虚しい気持ちになる…

そして…
俺たちを乗せたタクシーは
走り出した…


車中、
俺も彼女も
言葉を発することなく…

運転手さんの
道順を聞く言葉に、
俺が応えるのみで、
淋しい雰囲気を漂わせていた


なんだ…?

この、胸のあたりのモヤモヤは…


あんな言葉を発してはいたが、
ただその場の勢いなのか、
それ以外の気持ちなのか…

この時
自分でも説明できないほどの気持ちが
すでに大きくなり始めていたことに
俺は、まだ気付いてなかった