願望恋愛♪ ~もしも・・・~


私を目の前で
私を見下ろす課長の顔を見上げた…


「…っふっ、ははっ…はははっ…」


え? 何? なんで?
怒られると思ったのに、
笑われてる…


「ははっ…お前、
会社で堂々とよく寝れるなぁ…
たいしたモンだよ…全く…」

私を見下ろし、
腹を抱えて笑ってる…

そ、そんなにおかしいかな…


「…あ、はぁ…すみません…」


恥ずかしくなって、
顔を俯けた…


「で、データ資料、見つかったのか?」

ひと呼吸して、
課長が私のいるデスクの上に
腰を下ろす

その際、
空気が動き
課長がつけているであろう
香りが、私の鼻をくすぐった…


「あ、は、はい、コレです…」

少し、その香りに
デスクの上に置いてあった資料を課長に渡した


「ありがとう…」


資料を受け取り、クルリと踵を返し
入口へと向かった課長


すると、急に立ち止まり…


「山内くん…」


振り返って、私を見た