どうしたんだろう…
「あ、あの…
ありがとうございます」
一瞬、停止してる課長に声をかけ
ボールペンを渡してもらおうと
手を差し出した
「あ、あぁ…いや…」
ボールペンを私に渡してくれた
課長は
椅子に戻り、
冷たくなったカフェオレに
口をつけた
「課長…
ひとつ、聞いていいですか?」
「あ、あぁ…」
「この遊園地のモデルになる遊園地は
どこかに存在するんでしょうか?」
「あ…あぁ…
この遊園地は、俺が昔行ったコトのある遊園地のそのままを
今風にデザインして造った
どうしても、
忘れられない思い出があったから…」
中身とともに冷たくなったカップを
両手で握りしめ
メリーゴーランドを見つめ
課長は、答えた
「そうですか…
大切な思い出…なんですね…」
聞いてよかったのか…悪かったのか…
やはり、
マサコが言ってたのは本当だった
20年前に出会った小さな男の子は
課長…
今目の前にいる、松嶋龍也…

