「そうだっ!
龍ちゃんのコトでよーく覚えてるコトあるの」
「え?!」
テーブルの前に並べられたおかずが
半分ほど減ったところで
マサコが
思い出したように言った
「龍ちゃんが…そうね…4歳…くらいかなぁ
アタシと遊園地に行ってね
迷子になっちゃたのよ
アタシ、そりゃもう慌てたわよっ!
探しに探しまくって
ようやく見つかったと思ったら
『お姉ちゃんと遊ぶ、遊ぶ』
って
利かなかったのよ
よくよく聞けば
迷子になってから、
その、若い女のコとずっと一緒だったらしくて…
“結婚の約束した”、とか言ってんだもの
笑っちゃったわよー」
「……」
「って…ちょっと今日子?
何、急に黙っちゃったの?
具合でも悪くなっちゃった?
ちょっと今日子?!」
「……」

