「なによ、どうしたの?
なにかあるの?」
「うーん…
ダンナがチラッと
話してるのを聞いただけなんだけど…
ほら、ウチらのダンナの会社、
松嶋グループの傘下でしょ?
その松嶋の御曹司がアメリカから
戻ってくる、って言ってたのよ…
だから…もしかして…って思って…」
「え?でも、ウチの課長、
ヘッドハンティングされて、
この会社に来たって…」
「それは、表向きな理由よ、きっと…
だから、この会社も、
松嶋グループの傘下になるのかも…
いや、もう、なってるのかもね…」
まるで、推理探偵のごとく、
推理して、
そして、お弁当を平らげたさとみ
私も、45分しかない休み時間
無駄にしたくないから、
ちゃちゃっと食べ終えて
さとみと2人で
リラックスルームへと向かった
しかし…
それが本当なら、
ますます、やっかいな相手だわ…
松嶋課長…くん

