願望恋愛♪ ~もしも・・・~


廊下の角
私と芳樹くんの姿は
視覚になり、他の人からは見えない位置


芳樹くんは、私の顔を覗きこみ
聞いてきた

「なぁ…芽依…
一体どうなってんだ?

お前、アニキに会いに行ったんじゃなかったのか?

アニキと一緒にいたオンナ
誰なんだっ?」


「芳樹くんっ、痛いってばっ」


手首を掴まれ
強い力を込められた


「あ…わりぃ…」

必死の形相から
申し訳なさそうな表情に変わった


「ね…
とりあえず、ココから出よう」



正面玄関とは別の出入り口から
私と芳樹くんは病院を出た