願望恋愛♪ ~もしも・・・~


「おー、来たかっ
松嶋課長っ 待ってたぞー」


そそくさと、
自分のデスクに向かおうとしたが、
部長の一言に足を止めてしまった

ぶ、部長…
今、なんと仰った…?


「おーい、
みんなー、こっち来てくれー」


十数名ほどが
がやがやと
部長のデスクへと集まった

私は、皆の一番うしろに移動した


「今日から、
この情報管理課の課長に
就任した松嶋くんだ
皆、よろしくな」


部長の隣で
凛とした姿で立つ課長


「松嶋龍也です
どうぞ、よろしく」


言い終えて、軽く会釈した


「おいおいおい、それだけかー?
まぁ、いい、私が代わりに言おう

W大卒、
その後は去年まで
ロサンゼルスの、ある企業にいたが、
ウチの社長が彼をヘッドハンティングして
ようやく今年、向こうと折り合いついて
ウチに来たワケだ
25歳、独身、あー、彼女は?」


「いません、仕事の方が大事ですから…」


うわ、クールぶっちゃて
ホントは、両手に余るほど、
いるんじゃないのー?


「皆、よろしく頼むな、
じゃぁ、持ち場に戻ってくれ」

紹介が終わると
それぞれのデスクに戻った

ふーん、
新しい課長だったんだ…


でも、
てっきり、オッサンがくると思ってたのに…
正直、年下なんて、
仕事しにくいなぁ…