願望恋愛♪ ~もしも・・・~


「情報管理課って、この階か?」


私の傍に近づき、聞いてきた


さっきは、遠目だったけど、
よくよく見れば、

サラサラな茶色の髪に
一重で、切れ長の色っぽい瞳
思わず見とれてしまう…


「あ、あ、はい
こちらですが…」


ちゃんと、入口に
情報管理課って書いてあるの
わかんないのかなぁ…

ま、いっか…

入口に進むその男性の後ろを
少し離れて
ついていけば…

ドアの前で立ち止まってる…


何やってんだろ…?


しかも、ドアに手をかけて開けようとしてるし…


おいおいおい…


「あの、入館証、お持ちではないですか?」


「いや…」


まったく!

いるんだよねぇ、そーゆー営業マン…

受付でもらって来いよぉー


「じゃぁ、ご一緒に…」


私は、ドアの認証フォルダに
自分の社員証を差し込んで抜いたあと、
ドアを開け、
その男性に入るよう促した


「ありがとう」


「いえ…」


そして、私は
中にいた部長の一言に
驚いてしまった…