《マンションへと戻るタクシーの中》 「…いっ…くんっ!…山内くんっ…」 んー…? なにー? 誰か、私を呼んでるー んもうっ、何よー 人が、うとうと気分で 気持ちよくなってるのにーっ 「山内くんっ!! 降りるぞっ!! おいっ!!」 肩をぶんぶん揺すられ ようやく気付いた 「はっ?! 何っ?! か、かちょーっ?」 寝ぼけた頭を 左右に振って、 声のする方を向けば、 課長が私の肩を掴み、 顔を覗きこんでる うっ… ち、近いってばっ…