「え?雫休みなの?」
自分の講義が終わった俺は、休み時間中に雫に会いに来た。
だけど何処を捜しても雫はいないから手近な人に聞いて見ると休みだと。
「なんか親戚が死んだから北海道に行くってメールがきた」
北海道に親戚?
雫にそんなとこに親戚なんていなかったよな・・・。
「お土産待っててね、だそうだ」
そういえば朝からそんなメールがきてた。
何の事だがわかんなかったからそれも聞こうと思ってきたんだ。
「ところで八重野、今日合コンあんだけどお前こねぇ?お前が来れば女の子が沢山来るんだけど」
「や、俺はいいよ。じゃあな」
廊下へと出た俺は、携帯をひらいてメールを見る。
[お土産楽しみにねぇ☆]
・・・こんな一言でわかるか!!
でも雫からのメールなんて滅多にないから嬉しいけどさ・・・。
「雫の奴、何しに北海道なんかに・・・」
窓の外を見ると、調度飛行機が飛んでいた。