捕まえた姫をベッドに投げた。



「コラ、逃げんな」

「なにする気ですか!?」

「なんかされたいの?」

「あっ、いえ…」

「リビングの電気消してくるから逃げんよ」

「に、逃げませんよ…」



早いけどもう寝てやるんだ。



姫がムカつくから。



リビングの電気を消して姫のいるベッドに行ったら正座してた。



ベッドに乗って、姫に近づくと目を反らす…。



「嫌いになったんだな?」

「き、嫌い!?」

「今の姫といても楽しくねぇもん。一緒にテレビ見たりしてぇのに」

「楽しく…ない…」

「キスしたからだろ?」



ビクッと姫の肩が跳ねた。



やっぱり。



結局俺が悪いんじゃん…。



「もうしねぇ…」

「ち、違うの!!」

「なにが違うんだよ。いいって言ったくせに…」

「変に意識して…恥ずかしくて目が合わせられないだけで…。嬉しかったので…嫌いとかじゃなくて…」



あっ、わかりました…。



ただ恥ずかしかっただけみたいですね。