「ダメか・・・ 残念だな」 奴はうつむいた。 私は握っていた拳を崩し、奴に背をむけパンをかじる。 なんか、変。自分、変。 なんで期待してたんだろう自分。 なんか、してほしかった・・・みたいに思ってる自分がいる。 なんで、こんな奴にときめいて、キスしてほしいって思っているの!? 私が自問自答しているときだった。 「なーんて、言うとでも? すきあり!」 ――――――――バサッ・・・ そういう効果音。 まるでサテン生地の布が擦れたような音。 その効果音と同時に、私の目の前が真っ暗になった。