えっー、マジで? 好きなの? 残念な人のこと好きなの? 驚きを隠せない私の後頭部に、軽く何かが当たる。 一瞬我に返って隣を見ると、私の頭を叩いた樹先輩が少し睨んでくる。 「顔に出すな」 それは本当に小さな声だったけど、私にはちゃんと聞こえて。 「……すみません」 一応謝ったけど、だって驚きなんだもんっ! きっと不自然なほど驚いていた私に、樹先輩が注意したんだろうけど、驚いたんだもんっ! しかも、初めて見た青空先輩の冷たい顔にも驚いたんだもんっ!