「ありがと、彩乃ちゃん」
笑顔で言ってくれた奈美ちゃんに私も笑顔で返していると、残念な人の声が聞こえてくる。
「おおっ! そろそろ土手……。あれ? 彩乃君っ!」
「はい?」
「夕日が……」
そう言われて前を見ると、そこには確かに夕日がなくもなく。
真っ赤な夕日とかじゃないけれど、少しは朱色に染まってる気もしないでもない。
それでもなんでも、問題は……。
「夕日に向かって走ったら、川に入ることになる」
そう夕日が、川の向こう側に見えるのでそれに向かって走るとなると、川を横切る形になるから……。
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