青春の風

 
「え? ああ、樹? いるよ」



軽く答えられて、親切なのかどうでもいいのか、その女子が一度出てきた教室の中をのぞく。



「樹ぃ! まただよっ!」



教室内にそう言った女子が、私を振り返る。



また?



「1年?」



「あ、はい」



「1年生だってっ! まあまあ可愛いよ」



まあまあって……。



いや、まあまあでもなんでも可愛いって言って貰ったし。