刃物が止まった。





私は何が起きているのかわからなかった。











それにこの圧迫感は…












私は起き上がった。








周りの人はほとんど倒れていた。









その中に一人少年がいた。








『神山ミコト』だった。










『神山ミコト』の腕にはヨシトがいた。









ヨシトは重傷だ。









このままでは助からないだろう。









でもどうすればいい。









私たち『W』と協力してくれる人なんて誰もいない。







「ミコト…」










「僕たち『C』も参加させてもらう」






「何を言っているの」







「アカネ」








私は後ろを振り向いた。








『伊藤マサ』に『お父さん』に『白崎ナナミ』がいた。







「お父さん」








「今まで何もしなくて済まなかった。
これから協力する」






「まあ、固いことは抜きにして、ぱぱっと終わらせよう。
これが終われば『Cの世界』が始まるんだ」








「マサ」







「アカネ、大丈夫。皆、アカネの味方だよ」






「ナナミ」








私は涙が出そうだった。








本当はこんなことしたくなかったのかもしれない。







でも、『W』のボスとしての責任があった。








それを達成することがボスとしての使命…













私には荷が重かった…