誰が、というものは分からないものの、人為的なことなら、『みぃ』の怒りは増したかもしれない―と。

あ~あ。こうなると、もう何を言ってもムダだな。

アタシはもう口を閉じることにした。

その後、クラスの様子は暗いままだった。

相変わらず不幸な出来事が起これば、『みぃ』のせい。

みんなどんどん表情が無くなっていった。

だからアタシももう口出しをするのを止めた。

何を言っても聞かないだろうし、反抗されるのなら損だ。

そうしてアタシが転校してきて1ヶ月が過ぎた頃、事件は起こった。

担任が車の運転を誤り、重傷を負ってしまったのだ。

それは命に関わるほどで、生死の問題ともなった。

それが一気にクラスメート達の恐怖を煽ったのだ。