何だか…あんまり歓迎されていないみたい。

アタシはため息をつくと、意識を授業に向けた。

授業は驚くほど静かに進んだ。

今の時代、ヒソヒソ話をする生徒や、何かしている生徒の1人や2人、いてもおかしくないものだけど、ここの生徒達は真面目なんだなぁ。

感心しながら、一時間目の授業終了。

休み時間になると、一定の距離を置きながら、クラスメート達が作り笑いを浮かべてアタシを見た。

「かっ刈宮さん、これからよろしくね」

「分からないことがあれば、何でも聞いてね」

「あっありがとう」

どうやら邪険にされているワケではないので、ほっと一息。

「じゃあ早速だけど、1つ聞いてもいい?」

「なっなに?」

「どうしてアタシ、みんなに怖がられているのかなぁ?」