そして、みんなは私の言い分なんてなかったかのように、騒ぎだす。



「いいねっ、委員長真面目そうだし!」

「委員長なら、しっかりやってくれそう~。」



当たり前です。みんな生徒会役員選挙なんて出たくないのですから。


私の推薦に反対する人はいないのです。


もはや、クラス全員が敵。



「…じゃあ、山田でいいか?」



先生も多少困惑しながらも、生徒たちに便乗してきます。


ここは困っている私に、優しく手を差し伸べていただきたい。



…まぁ、無理だとわかっているのですが。