状況を確認するために、そろりと顔をあげる私。 けれども、その瞬間パチッと。 先生と私の視線が交わってしまいました。 慌てて視線を逸らすけど、もう手遅れ。 「…じゃあ、副会長。 この問題解いてくれ。」 …先生までもに、“副会長”と呼ばれる私。 ぶっちゃけ今はそれどころではないのですが、ツッコまずにはいられません。 「中学校の問題だし…わかるよな?」 『……。』 …どうしよう。 そんなプレッシャーを掛けられても困る。 実はその中学校の問題、解けないんです。 …なんて、言えっこない。