「…まだ、やるんですか?」

『当たり前。』



第一、まだ1問も解いていない。


何食わぬ顔で言った俺に対して、美穂は泣きそうな顔をしていた。



…大丈夫。

この学校に入れたのなら、因数分解くらいできるから。



『…早く解け。』




こうして、美穂のお勉強タイムは、最終下校時刻まで行われたのだった。













…結局、3ページしか解けなかったけどね。