「先輩に、です!」 『は…?』 多分、今。 俺は今日、一番嫌な声をあげた。 だって、先輩って…。 範囲広すぎ。 バスケ部の、とか。 サッカー部の、とか。 あるいは名指しにしてくれないと、女か男かもわかりやしねぇ。 『……。』 …ま、いいか。 美穂が会いたかった先輩のことを知りたいわけでもないし、興味もない。 ただ美穂が言ってきたから、聞いてみただけ。