会長は、今なにを考えているのでしょうか。 勝手に大変身を成した私に、怒ってる? それとも私のこの格好が似合ってなくて、呆れて言う言葉もない? わからないけど、会長の気持ちはいいものではないような気がするです。 「……。」 私の真っ黒い髪をなびかせるのは、優しい風。 穏やかな風は会長の表情とは真反対で、私の心を静かに刺激します。 それはバカなことをした私を攻めてるみたいで、なんだか泣きそうになりました。