『あー、もう。』



こんなの俺らしくねぇ。




つうか、周りの男も美穂のこと見るな。

ついでに結愛先輩も、余計なことすんな。



美穂も美穂で、結愛先輩の馬鹿げた誘いなんか乗らなくていい。




俺の前では、ありのままの美穂でいろ。





「会長…っ!!」




美穂の言葉が頭を駆け巡って。



高まる俺は気持ちを抑えながら、やっとブレーキを踏み込んだのだった。