とりあえず、砂糖のスティックを一掴み。


それを胸の前で抱えて、小走りで会長の元へと走る。



『持ってきました!』



それはもう、どっさりと。


多分…、こんなに使わないと思いますが。



「……。」



会長はどっさりと置かれたスティックを、無言で見つめます。


そして、視線はそのままスティックを2、3本、無駄に綺麗な指先でつまむ。



…その動作一つ一つが綺麗で、逆に憎たらしくなってきます。



「…美穂。」

『…はい?』