「…美穂。砂糖いっぱい持ってきて。」 『はいっ、只今!』 まるで何かの兵隊みたいな口調で、返事をする私。 …それで、許されるなら。 砂糖ぐらい、いくらでも取りにいきます! 『えーっと。』 本日3度目のコーヒーメーカー前。 それの左から3番目の引き出し。 …コーヒーセットは、全部ここに入っているのです。 『…あった。』 よかった。 砂糖までなかったら、今度こそ絶望的。