もしかしたら俺は、今までとんでもなく面倒くさいことをしていたのかもしれない。 失敗ばかりやる美穂の始末をしたり、どんくさい美穂の仕事を手伝ったり。 それはかなりの無駄な時間であって、美穂の仕事も俺がやった方が随分効率的だった。 ぶっちゃけ、美穂がいないと随分楽。 『……。』 やることがなくなった俺は、バフンとソファーにもたれかかる。 わりと高級だからかよくわかんないけど、柔らかいこのソファーは俺の体を深く沈ませる。