慣れ、というのは怖いもので、 最初は嫌だった会長のパシリも、もう何にも感じなくなりました。 …全ては、自分の身を守るため。 『…えーっと、ミルクは…。』 三番目の引き出しに入ってるはず。 そう思って、その引き出しを開けますが……ない。 『あれ~?』 私の、記憶ミスかな? とりあえず、端から端まで引き出しを片っ端から開けていきますが、やっぱりありません。 「…まだ?」 ふいに聞こえる、会長の不機嫌な声。 …やばい。 怒ってらっしゃる…!