「なんでもねぇから。」 『……。』 「さっきの言葉、美穂は気にしなくていい。」 結局私は、会長の言われるがまま。 会長が考えなくて良いと言えば、考えてはいけないし 会長がなんでもないと言えば、なんでもないと思わなくてはいけないのです。 「…肩もみ続けて。」 『…わかりました。』 なぜか私たちの間には、微妙な空気が流れていて。 私は会長の肩を、なにかを打ち消すように、必死に揉み続けたのでした。