「…どこを揉んでるわけ??」

『えっ……??』




会長に言われて、慌てて肩揉みをしているはずの自分の手のひらに、視線を向けます。



そして、“それ”を捕らえた時、自分の体が血の気を引くのを感じました。




『……っ』

「俺を、殺したいわけ??」




私の手のひらは、会長の肩ではなく、首を揉んでいて。



周りから見れば、まるで首を絞めているかの状況。



私は慌てて、会長の首から手のひらを剥がす。