先生の天使

「落ち着いた？」

優しく裕二がいう。

「う…うん」

裕二は綾香が鼻を真っ赤にしてまた泣いてたのかと思うと心が痛んだ。

「ごめんな。明日デートしよう。な？」

綾香はその言葉が嬉しかった。

「うん。」

電話を切って裕二はため息をついた。

「大丈夫か？」

川口が気遣う。

「はい。俺、信じてやれなかった。。。どうやって償ったらいいんだろう」

川口が答える。

「大事にしてやればいいんだよ。それだけだよ」
「はい」
「ほら、明日会うんだろう？楽しませてやれよ。」
「はい。ありがとうございました」

裕二はぺこりと頭をさげて帰って行った。



「がんばれ若者。」

言って笑ってしまった。

「俺、年とったな〜」

無事に２人が戻って心から良かったと思いつつ、川口も帰路についた。