「裕二君って人気者なのね」
ファミレスで夕飯を食べようということになり2人は近所のファミレスに来ていた。


「え?」

裕二が聞き返す。

「今朝ね、裕ちゃん先生と仲良くしないでって言われたの」

裕二が真面目な顔になる。

「どんな子?」

綾香はう〜んと…と考えて
「平沢かをりちゃん…だったかな?可愛い子だったよ」

「平沢が?」
「うん。中学生って可愛いねぇ…」

「綾香ちゃん…」

裕二ががっくりする。

「?え?何?」

「綾香ちゃん、恋愛音痴なおってないなぁ…」

がーん!!何ですと!?

「えっ私何かやっちゃった?」

と聞き返したら裕二が笑い始める。

「綾香ちゃん宣戦布告されたんだよ」
「へっ?」

「平沢には俺も正直困ってるんだよな…」

えっじゃあ、あの中学生は私のライバル?
ライバル!!私が焼きもち焼かれるなんて凄い進歩じゃない?
凄いわぁ…


「何にやにやしてんの」
裕二に言われてハッとする。

「だってね…」
クスクスと綾香は笑う。
「私中学生とライバルなんだと思って…」


呆れたように裕二が言う。

「ライバルじゃないでしょ…俺は綾香に決めたんだから」

ついポッと赤くなる。

「やだもう、恥ずかしいこと言わないで〜」
と照れる。

裕二は内心「この調子なら平気かな?」と安心した。