翌日綾香は出勤するため家を出る。

すると近所の中学生がいきなり立ち塞がった。

「?あの…?」

状況が飲み込めない綾香はおろおろする。


ロングヘアーの女の子が喧嘩ごしに口を開く。

「私っ流岩中学2年の平沢かをり!裕ちゃん先生とはどういう関係?」

綾香はああ、と言って
「裕二君の教え子さんかな?」とニコニコ言う。


「裕ちゃん先生を馴れ馴れしく呼ばないで!!」


は?


綾香はやっぱり状況がわからない。


「裕ちゃん先生は私がずっとマークしてたの!!横取りなんて酷い!」

「いや、横取りって訳じゃ…」
「じゃあどんな関係?」


綾香は少しポッとして
「か…彼氏彼女の関係…いや〜ん恥ずかしい!!変なこと言わせないで〜」


その態度にますますかをりは怒り出す。

「今すぐ別れてよ!!」


「へっ?」

と腕時計を見て
「あぁもう行かなきゃ。貴女達も勉強しっかりね〜」

綾香は走って行ってしまう。

その様子を見ていた友人に「全く相手にされてないって感じ…」


「絶対別れさせてやる!!」