そこから見えたのは白い、2本の『足』。
どうやら勘がずばり当たったようだ。
「レミ、ちょっと待て」
身を固くしたあたしを押しのけるようにして、達郎が『足』に触れた。
「どうしたの、達郎」
「レミ、こいつはマネキンだ」
達郎の言う通りだった。
寝袋の中には、一体のマネキン人形が、逆さまに入っていた。
「雨が止んで良かったですね」
通報後、やってきたN県警捜査一課の北島警視は、ところどころに見える青空を見てそう言った。
今年で45歳という、オールバックが特徴のその面貌には、年齢にあった落ち着きがある。
N県警の出世頭らしいが、柔らかな口調の人物だった。
「菅野県警本部長がよろしくと言っていました」
一回り以上も年上の人に頭を下げられると、こっちが恐縮してしまう。
あたしも慌てて頭を下げた。
「ところで北島警視」
あたしは目の前に広がる光景を見ながら言った。
「マネキン一体に大袈裟すぎませんか?」
どうやら勘がずばり当たったようだ。
「レミ、ちょっと待て」
身を固くしたあたしを押しのけるようにして、達郎が『足』に触れた。
「どうしたの、達郎」
「レミ、こいつはマネキンだ」
達郎の言う通りだった。
寝袋の中には、一体のマネキン人形が、逆さまに入っていた。
「雨が止んで良かったですね」
通報後、やってきたN県警捜査一課の北島警視は、ところどころに見える青空を見てそう言った。
今年で45歳という、オールバックが特徴のその面貌には、年齢にあった落ち着きがある。
N県警の出世頭らしいが、柔らかな口調の人物だった。
「菅野県警本部長がよろしくと言っていました」
一回り以上も年上の人に頭を下げられると、こっちが恐縮してしまう。
あたしも慌てて頭を下げた。
「ところで北島警視」
あたしは目の前に広がる光景を見ながら言った。
「マネキン一体に大袈裟すぎませんか?」


