「深海、着いたぞ。」 寮=1Rマンションの前で車が停まる。 真っ暗な暗闇が待ってる。 わたしは、シートベルトを握りしめた。 「どうした?」 先生が顔をのぞく込む。 きっと、わたしすごい顔してるよね。 でも、夜は嫌い。 闇は嫌い。 ひとり過ごす夜は大嫌い。 だから、いつもわたしは夜通しキラキラと明るいネオンの中にいる。 暗い闇でひとり過ごすより、寝不足の方がましだ。 寮には、朝方仮眠を取るために帰ってくる。 そんな生活だった。