家を飛び出したわたしは、近所のおばさんたちによって助けられた。 顔は腫れあがり、破れた上着に腹部の内出血。 何が行われていたのかは、語らなくてもわかる。 遠くで聞こえるサイレン。 『何てこと・・・』 わたしを支えているおばさんの声。 「聖也――――!! どこ行った――――!! 」 頭から血を流しながら、それでもわたしを必死に探し彷徨うお父さん。 わたしは、てっきり死んだと思っていた。 目の前で、頭を抱えて転がり続けるお父さんの残影がはっきりと焼きついてる。