【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》

旭がいれば大丈夫かな…なんて心の中で思った時、担任の先生らしき人が入って来る。



クラスメイト達は各々、自分の席に戻って行く。



ホームルームの中で、担任は簡単に私のことを説明している。ぶっちゃけ、それでクラスにすぐ溶け込めるなら苦労しないけど。



なんて思いながら頬杖をついてうとうとしながら話を聞く。



私、昔っから人の話聞くの苦手なんだよねー。んー、眠い。



朝の陽射しと先生の話で意識が飛びそうになっていたその時、教室の後ろのドアがガラリ、と音を立てて開いた。