【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》

「ね…お願いっ!化粧させてよ!ちょっとだから!美和は私と違って元もいいし。」



「えー、いいよめんどくさい。」



私はべーっと舌を出し嫌な顔をするけど、結局旭の押しに負けて化粧されることになってしまった。



粉のようなファンデーションを刷毛で塗られる。刷毛でいいのかこれは。



「これはミネラルファンデって言って、最近流行ってんの。塗っても肌に悪くないんだよ。」



旭は簡単に説明すると、私の瞼にアイラインをピーッと引く。



瞼を閉じさせられ、横に引っ張られ一瞬の出来事だ。



コエー。女子コエーよ。