【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》

旭の言葉が痛くて、憤りを感じながら教室に向かう。



ドアを開くと、旭に向かって雑巾が飛んできた。



「あらおはよう。ごめんなさいね?手が滑っちゃって。」



陰湿だ。陰湿過ぎる!



「あんたら、頭おかしいんじゃない!?旭は友達なんじゃないの!?」



「美和、止めときな。」



女子に噛み付いた私を旭は震える低い声で止めた。



「梶原さん本当ゴメンねー?」



昨日まで『旭』って呼んでたくせに…白々しい!



こいつらも、見て見ぬふりをするクラスメイト達も最低だ。