【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》

翌日。旭が久しぶりにうちに迎えに来て、二人で登校した。



「うわ…あちゃー。」



旭は靴箱に到着した途端、そんな声をあげる。



「何?どうし…あらら。」



いや、予想はしてたけど、これは酷い。今まで仲良くしてきた子にこれはないよ。



旭の上履きは裁ち切り鋏で切ったのだろう。ズッタズタに切り裂かれていた。



「全く、くだらないことするなあもう。」



そんなことを言って強がる旭だけど、表情が強張っている。



「予想は出来てたから、私スリッパの予備持ってるよ。貸してあげる。」



「ありがと…美和、一ヶ月近くこんなことされて来たんだね。」



旭はもう二度と履けないその上履きをぎゅっとにぎりしめた。