【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》

キヨちゃんの言葉がどこか胸に引っ掛かったまま、授業が終わり、ホームルームも終わる。



終わった瞬間、クラスの女子や男子達が旭を取り囲む。



「どうしたの旭ー!急にいなくなったかと思ったら突然イメチェンだなんて!」



「ホント!メイクも薄いし、ボブも可愛かったのにー!」



リーダーグループの女子達は口々に旭に言葉を浴びせている。



しかし、人だかりの中心の旭は、それに答えることなく、その人だかりをすり抜け、私の元へやって来た。