【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》

変な空気だったが、先生は渋々授業に戻る。



クラスメイト達は各々、旭を見てひそひそ話していた。



私は旭の中で何があったのか気になり、旭の後ろ姿を見つめる。



すっかり短くなった髪の毛。旭のあんな短い髪の毛は初めて見た。


旭が帰って来る前と何も変化のないキヨちゃん。ミルキーを食べ切ったらしく、空になった袋を振っている。



「キヨちゃん、やっぱり、私のせいなのかな…?」



「かじはらあさひ、の、気持ちの問題。」



キヨちゃんは私の言葉に、表情を変えることなく返答した。