午後の授業も6限の古典。漢文がわけ分からなさ過ぎてうとうと。 私がと言うより、クラスのほとんどの人達がそうみたい。 疲れているせいか、静かな教室には無駄な雑音がほとんどない。 そんな教室の後ろのドアが、騒がしい足音と共に激しく開く。 先生も、私も、クラスメイト達も、皆がそっちを向く。 そこには、活発的な跳ねた黒髪ベリーショートの、ナチュラルメイクの女の子。 「な、なんだあの子。」 周りがざわざわする。そんな中、私はその子がナチュラルメイクなおかげで誰だか分かった。