【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》

「おーい!こっちこっち!」



二人で駅の近くをウロウロしていると、カゲの陽気な声が聞こえた。



「うわあ…待って、この麗しの美少女、美和ちゃん?」



「そうだよ。すごいっしょ?私と美砂ねえの努力の賜物。」



なんて言って自慢する旭に恥ずかしくなる。



私はオフホワイトのブラウスにリボンの形のネクタイを合わせて上から紺色のカーディガンを羽織っている。



そして、下は黒と白のチェックの、下から黒のレースが出たキュロットを履いて、右足が水玉柄で左足がハート柄の黒タイツを履いて、靴はキヨちゃんに誕プレでもらったパンプスを合わせた。



クルクルの髪の毛にカーディガンと同一色のベレー帽も被っている。