【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》

玄関のドアが開くと、中も西洋風で、なんだか可愛らしい。



「今日はみーちゃんだけ?」



「あ…石葉君ともう一人が後から来るかと思います。」



カゲは一度ここに来たことがあるようだから、カゲの名前を出すとキヨちゃんのお母さんはニッコリ笑う。



「ことら君ね?じゃあ、もう一人はかじあさちゃんかしらー?」



そう言っている姿はなんとも可愛くて、キヨちゃんにどことなく似ている。



キヨちゃんはうちで私達の話をしているらしく、お母さんが私を知っていたのはそういう理由からみたい。