【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》

しばらくして門が開き、私は恐る恐る中へ入る。



すると、玄関口にキヨちゃんよりさらに灰色な目の外国人がいた。



「うわあ…綺麗な人。」



「あらーいらっしゃい!清太郎ったら隅に置けないわ!可愛い子!」



だけど、予想外なことに、その人はぺらぺらと日本語を話し出した。



よく聞くと、さっきのインターフォンの声の主だ。



「初めまして!清太郎の母です!あ、ハーフだから外国人の顔だけど、日本語はぺらぺらだから大丈夫よ?」



「あ、はい。清太郎の友達の、支倉美和、です。」



なるほど。クォーターだからキヨちゃんは灰色の髪の毛に瞳なんだ。