放課後。私、旭、カゲは三人で並んで歩いている。 私の誕生日の時、キヨちゃんを家へ迎えに行ったらしく、カゲはキヨちゃん邸を知っているみたい。 「マッキーん家ってヤベーんだぞ!驚くなよー。」 「なんであんたが自慢げなの。わけ分かんないんだけど。」 そんな二人の相変わらずな会話にほほえましく思っていると、レンガの、童話にでも出てきそうな可愛らしい豪邸が見えてきた。 「あの…まさか?」 「うん。あれ。」 私の問い掛けにニッコリ笑うカゲ。なんてメルヘンなんだ。こんなとこまでキヨちゃんらしいよ。